脳卒中による麻痺からの復活を目指して プリセールスSEに復職した脳卒中サバイバー

脳卒中による麻痺からの復活を目指して プリセールスSEに復職した脳卒中サバイバー

どんな人にも、、、

回復期病棟に移ってから、最初の部屋に、Mさんという方が私より後に入ってきた。

病室で電話したり、看護師の方に乱暴な言葉を吐いたり、恐らくお酒を持ち込んで飲んでるような様子があったり、「怖い人だなぁ」とか大きな声で奥さん(多分外国の方)と通話するので、少し迷惑だなぁとか思っていた。しかし、私がトイレを自立(ベッド→車椅子→トイレを自分で乗り移り、移動を行い、介助を受けない)してすぐのころ、トイレの開け閉めに四苦八苦しているところ、このMさんが助けてくれた。リハビリの一環であまり他の人を手伝ってはいけないらしいが、優しく「お手伝いしますよ。これで大丈夫ですか?」と純粋な親切心で助けてくれたのが分かった。

それ以来顔をあわすとお互い挨拶するくらいにはなった。

今日も奥さんとは廊下で通話していたが、当初の横柄な態度から変わって、奥さんを優しく気遣う話し方になっていた。体調が良くないのか、少し元気ない様子にも見える。

どんな人にも人生があり、苦しみも悲しみも抱えていて、優しさがあり、思いやりを持っている。

そう思うと、あんなにうるさく聞こえたMさんと奥さんの通話が今は愛らしく感じるほどだ。(今は隣部屋にいるので、廊下で通話しているのでいつも話しているのが聞こえる)

42歳くらいで人間を語るのはおこがましいが、人間て愛しい存在で、複雑だが素晴らしいなあ、としみじみMさんを見てて感じる。こんな入院中でも、出会いとは不思議で素敵なものだと学んだ、本日の夕方でした。

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